ROCK INSTRUMENTAL FESTIVAL

 ロックミュージックをクラシック、ジャズ、のようにコトバ無しでも成立させたい!
今あるロック風味のインストゥルメンタルもののほとんどが、アドリブだけの世界とか、奇をてらうようなものばかりです。クラシックやジャズのように、歴史に残る音楽ジャンルになるためには、それだけではだめです。歌に頼らない楽曲が必要です。
歌ものとは、文学が大半を占める総合芸術です。大衆音楽は、常に総合芸術でした。
クラシック音楽も、生み出されていたその時代には、弦楽四重奏曲やピアノソナタ、交響曲等はアルバム。しかし、今で言うヒット曲は、歌のあるオペラの中にありました。
ジャズも、戦前は歌入りの大衆音楽でした。ベニー・グッドマンやチャーリー・パ―カー等が、総合芸術から純粋音楽に変えていったと私は考えています。
ロックミュージックはエレキギターとともに進化しました。そして、ジミ・ヘンドリックスの登場で進化の頂点に達しました。その後の40年間はすべて、ジミヘンの延長だったように思われます。
しかも、世界中で歌とは英語の曲のことを言うのです。英語圏以外の人たちは、歌のあるロックつまり今の音楽であるロックを永遠に輸出できないのです。このままでいいのでしょうか?違います。
ロックミュージックを大衆音楽から芸術にする!それが、音楽から言葉を取り去ったホントに音だけに浸れるロックミュージックとなる事なのです。ジャズやクラシックのように。
そのためには、インストでジミヘンやディープパープルのようなインパクトのある曲を作る必要があります。ボーカルパートの代わりに、メロディー、リフを駆使し、転調の限りを尽くす、等々、いろいろなやり方が考えられますが、それには、作曲を目指すミュージシャンが、ギターを手にすることが大事なのです。もちろん、ギターリストやベーシストが、歴史的な作曲技法を学ぶことも必要でしょう。
エレキギターの手軽さとかっこよさにおいては、ジャズやクラシックはロックに太刀打ちできません。インストゥルメンタルミュージックそのものを広めるには、ジャズやクラシックのためにもロックミュージックの純粋芸術化こそを急ぐべきだと考えたいのです。ロックミュージックはVocalなしでもかっこいいのです。
これが、音楽からコトバを取り去ったロックミュージックのための、ホントに音に浸れるライヴイベント、“ROCK INSTRUMENTL FESTIVAL 2012”を開催する理由です。
ロック風味のインスト  歌詞なし  よし これで行こう!!
華原イアン

2012年9月28日