華原イアン(guitar)直撃インタビュー


ian inter

誰も思いつかない自由な発想と、緻密に計算された楽曲で、人々の琴線をかき鳴らす華原イアン。 彼の目指す音楽とは?理想のバンドとは?直撃インタビュー!

<レポーター:crout yamano>

———-華原イアンバンドはいいメンバーががっちり組んでますよね。このメンバーとの経緯を教えてください。

最初はドラムのオットセイウチ(変な名前!)と二人でやってたんだよね。彼はすごい技術を持っているし、ロックからフュージョンまで何でもやれる。たまたま彼がロックをやりたいと思っていたタイミングと、私がもう一度ロックをやろうとしたタイミングも ジャストだったのかも。

彼とは、実は前からいろいろなバンドでやっていたんだけど、「なんか、あれもこれもやるの、そろそろやめようぜ」的な流れになってね。「いいじゃん、パワーコードと2バスドコドコでさ!」みたいな事になったんだよね(笑)。 彼は凄腕職人で、私の作った曲に、花を添えてくれる、大切なパートだよ。

で、その後アンモナイト高木が入って、劇的、格段にサウンドが進化したよね。やっぱり自分で考えるベースラインはもちろん好きだし、しっかり作るんだけど、彼はさらに何倍も上乗せしてやってくれる。ほんと、最高のメンバーが揃ったよ。




———-華原イアンバンドの目指すサウンドは、ズバリ言うと?

ハードロックです。

インストのハードロック。複雑な楽曲を、ハードロックサウンドで楽しんでもらいたい。



———-クラシック音楽の要素が入っているイメージですが、北欧系メタルや様式美、プログレとはまた違うと?

そうだね、近いとこもあるんだろうけど、ぼくらがやっているのはずばりハードロックなんだよね。かつてジミーヘンドリクスが作り上げた、「ハードロック」。もちろんジミヘンにはR&Bが入ったりしてるけど、やっぱり彼が作り出したサウンドがハードロックであり、僕がやりたい方向だね。あ、もちろんジミヘンになりたい訳じゃなくて。




ian inter02———-華原イアンさんはギタリストである前に、作曲家ですよね。ミュージカルからバンドアレンジなど、多くの作品を残しいますが、あえて何故、今ギタリストとして活動しているのでしょうか?

ずっと裏方(作曲家)をやってきて、なぜ今ギタリストをもう一度やろうと思ったか?それは、もちろん世界一のギタリストになりたくて・・・というのは嘘です(笑)。今から歴史に残るギタリストを目指したって敵うわけがないでしょ?


でもね、私には3歳から培ってきた音楽の知識がある。作曲家として培ってきた技術がある。それを生かして、ただ立ち位置を変えただけなんだよね。つまり、裏方(作曲家)から、プレーヤー(ギタリスト)に。


もちろん、何でも弾けます的なオールジャンルのギタリストになるつもりもなかったし、実際ないよ。やっぱり、ずっと好きだったロックの世界へ行こう!と決めるのに時間は必要なかったねえ。で、生まれて初めて、本当に最近、フェンダーとマーシャルを買った訳ですよ(笑)




———-最近ですか!?というと何年前くらい?

ええと3年前かな? ん? ストラトは2年半前くらい?




———-うーん、かなり最近ですね。 その短い期間で、華原イアンバンドプロジェクトを立ち上げて、この濃い曲のラインナップを作曲して、バンドまで揃えたって事ですよね?いったいどうやって?

うーん。急ぎましたね。もちろん努力しましたよ。短期間でここまで作れたのは、あえて分析すれば、「絞った」からなんだよね。


作曲家ってのは、基本的には欲張りなんですよ。ジャンル、楽器、プレーヤー。あらゆるものを網羅したくなるもんです。昔はギタリストとしてもそうでした。でもね、今回は考え抜いて、絞った。だから、短期間でプロジェクトを進められたんだと思う。





———-うーん、その考え方はビジネスにも通じるものがありますね。では、今後もこのスピードを維持すると?

もちろん。今、最高のメンバーがいて、予想以上のプレーを楽しめている。やるなら、「今」ですよ、「今」。




———-インタビュー第一弾はここらで一旦。最後に、メッセージをお願いします。

そうだね、歌ものではない、インストをやっているのは、もっと世の中にインストバンドが増える事を望んでいるからでもあるんだよね。様々なジャンルを私は一つも否定しないし、なんでも聞くよ。

でも、華原イアンバンドを聞いて、自分もインストバンドやってみようなんて人が出てきたら最高だね。

とにかく、ライブ来てください!

———-そうですね、きっとライブを見ると衝撃を受けますね。私もその一人ですから(笑)今日はありがとうございました!

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